味の再現は、腕ではなく記憶。

先日、ある場所で椀物を食べた時に、あまりのコクにビックリ！！これって味噌が隠し味なんですか？って聞いたら、何で分かったの？って顔をされました。あっ！料理人の方、これ読んで腹が立ったらごめんなさい。あくまでもボクの主観なので勘弁してください。

それはなぜ分かったのか、絶対味覚があるわけなく、むしろ味覚には鈍感。昔の記憶をたどっているだけ。ボクがまだマイ包丁を持ち、料理の世界を目指そうとしていた頃、よく、ある先輩から言われたことは、料理の練習をするよりも、料理を徹底的に食べて、味を記憶しろって言われました。高スペックのパソコンを使いこなせるようになる前に、パソコンの処理能力が低くとも、使いやすいソフトをパソコンに入れとけば、スペック以上を使いこなせるようになると。言われた通り、徹底的に美味しいと思う店に、何度もなんども行って、味を記憶し、そして、深澤製餡に入り、親父に言われたことも全く同じで、給与の8割は和菓子を購入して食べろ！と言われた、とにかく食べまくりました。ただ単に食べる時もあれば、何度か食べた和菓子は、前回の記憶と比べたりしながらね。そんなことをして、味の変化を記憶することをしました。お陰で、餡子屋としても、サプリメント製造屋としても、今では便利に活用しています。

記憶するポイントは、よく和菓子を切り分けて試食したり、サプリメントの試飲を少量しかしない人って多いですが、和菓子は一個食べきり、サプリメントは、全て飲みきる。そうした方が、実際、購入する人と同じ感覚になれるし、味の記憶をしっかりとインプット出来るんですよね。お勧めします！！